2月

1日

5時ごろ起床。昨日買ったアイスを食べ、何をするでもなくソファの上にいる。長風呂に入り、朝食を作ろうとしてから、冷凍していた米が切れていることに気づく。米を炊いていると昼食になった。ウインナーと卵焼きを食べる。少し部屋の掃除をして、来年度同居するかもしれない人を招き入れて話す。家族の締め付けが厳しいというような話を聞く。こういう人はあまり周りにいなかったので新鮮である。

どんな音楽を聞くのか、木工サークルってあるのか、新入生の歓迎をしよう、など夕方まで話す。その後19時には寝てしまう。ほとんど勉強はできていない。

 

2日

4時には目が覚め、起きていた同居人にコーヒーをもらう。過剰な早寝早起きはストレスが無くて大変良いと思う。起きられるかどうか不安という気持ちから開放される。9時頃まで非生産的なことをして、ようやく勉強を開始する。京都駅近くの大垣書店でテキストを購入し、勉強。

 

3日

家で勉強し、友人の家へ。夕飯は初めての大戸屋で鳥と野菜の黒酢あん定食。その後も友人の家で勉強する。友人が寝てしまってもなお勉強する。ご迷惑をおかけしました。

 

4日

朝、雨が降っていたのでタクシーで大学へ。教室に入って着席してから関数電卓を忘れたことに気づく。大慌てで友人に連絡。至急持ってきてほしい旨を伝えてそわそわする。20分以上遅刻すると入室できないので。

タクシーで来てもらって、なんとか19分遅刻で滑りこむ。時間的なビハインドはあったがなんとか頑張る。

帰って仮眠してから、置いていたテキストやパソコンを取りにまた友人宅へ。長々と来期以降の単位取得計画を練る。2時間くらいかかって色々と履修の計画を練る。明日やれよ。

連日の大戸屋で、四元豚とたっぷり野菜の蒸し鍋定食。マクドナルドで徹夜で勉強。

 

5日

2科目受けて、今期のテストが終わり。来年度こそ日々の授業に出て、テスト前にもう少し落ち着いて勉強できるようにしよう、と心に決める。終わって夕飯に一人でつけ麺を食べる。男女が1杯をシェアしようとして、うちは1人1杯頼んで頂いてるので〜と言われ帰る。なんじゃそれと思いながら完食。

ロードバイクがパンクしていて、落ち込む。twitterを見ると大量の自転車がやられていたようす。百万遍エイリンの人がニヤニヤを隠しきれていなかった。帰ってぐっすり眠る。

 

6日

髪の毛切る。本を買う。スケッチブックを買う。ビール飲む。ネットで露伴全集が安かったのでポチっと購入してしまう。1万5千円。チューブを交換し、空気を入れる。

夜、恋人に呼び出されて、恋人の友人宅へ。当たり障りの無い会話をして、なんで俺来たのかしら、と思いながら帰宅。タイヤに大きな亀裂が入っており、チューブがはみ出していたせいで破裂。水素が燃えた時の音がする。4キロくらい歩く。

 

7日

デート。「白夜」を観る。うまくいかない。非常にうまくいかない。その後お茶したりぶらぶらしたり。二回くらい死にたくなるけどなんか一応着地はする。本当に難しい。時にはデートを早めに切り上げることも大事なんではないでしょうか。付き合うに至らず。

その後、一目惚れして話しけてみたら宮沢賢治を研究するゼミに所属しているとかですごく興味を持てたんだけれど、多分繋がらなさそう。

 

8日

バイト。

終わって帰省。本を買って読みながら帰る。

 

9日

私の運転で和歌山へ。子供の相手をする。卓球を久しぶりにする。

「泣くな、はらちゃん」見る。母は長瀬智也のアホっぽさが好かんらしいが、こういう役が合っているとは思う。留年みたいな話をする。母は呆れて勝手にしろと言いつつも愚痴をこぼす。申し訳なくなる。

 

10日

何かの集団で、色んな所に泳いでいく夢を見る。着いてから「遠回りやったやん!」って気づく、までが1セットで、これを繰り返す夢。あとはノートに髪の毛が挟まっている、みたいな夢も見る。

友人の彼女の引越しを手伝いにわざわざ大阪から京都へ。一段落した所で親から連絡があり、昼ご飯も食べずに帰宅。家族で本屋に行く。欲しい本がなかったのでぷらぷらして、うどんを食べる。隣人の親戚の家から三億円出てきた、という話を聞く。

 

11日

午前中は粛々と本を読む。

恋人の友人たちとワンピース展を見に行く。恋人は来てない。読んではいるが特別好きってわけではない私と、大好きらしい3人。どうなることかと思ったけど普通に楽しめた。多くの人が関わっていて、老若男女に愛されていることが感じられる。

梅田で知り合いと立ち飲みに行く。尊敬できる人で、ついつい自分の話をしてしまう。彼女にちらっと会わせていただく。その後、1人で梅田でやるもうまくいかない。丸善で母のために雑誌を買う。帰りひと駅分歩きながら、ビール2本と日本酒を飲んでしまう。泥酔して帰宅。

 

12日

二日酔いの頭痛に悩まされる。昼過ぎに起きて、宗教じみた施設で釜飯を食べる。本当に不思議な場所だった。帰って「最高の離婚」見ながら横になる。叔母にチョコをいただく。

 

13日

バイト、初めて一日中プログラミングしてた。同僚がすごいことになっていて驚く。webアプリは一段落して、最近はゲームエンジンをいじってるとか。夜、同僚と社内で飲む。酒が強くて失明するかと思った。

CEO「調子に乗ってるやろ」

私「いえいえ、乗りたいもんです」

このやりとりを幾度となく繰り返す。心地よい。

 

14日

バイト。

同僚にケーキをいただく。10回くらいお礼を言う。「最高の離婚」見る。恋人にチョコあげるねと言われ有頂天に。

 

15日

朝、友人とアプリ作成のミーティング。haikudosuというアプリ。railsを捨ててphpで書くことに。今までrailsが秘密裏にやってくれていたことがどれだけ多かったのかを知ることになる。「親父、家ではぐーたらしてるけど社会ではすごい人らしい」みたいな気分に似ているかもしれない。昼食はあっさりしたラーメン。

それからバイト。飲み会で下品な話をする。その後でデート。手作りチョコをもらい、花を贈る。あまり時間がなくてほとんど堪能できなかったけど良いお店。また行きたい。付き合う、には至らず。

 

16日

一日haikudosuを作る。AMP環境の構築して、phpをかじる。

 

17日

体調が悪く昼まで眠る。寺町のあいばカレー食堂でポパイカレー。phpをいじる。githubのブランチがおかしなことになって、えいやっとcloneしなおしたりする。

一目惚れをしたりする。2:2で飲みに行く。なぜか相方担当の人と帰り道が一緒になり、2人で飲みに行く。彼氏ともうすぐはなればなれになるみたいな話を聞いてふんふん言う。ほっぺにチューしてチューされて、健全に解散。

 

18日

昼、寺町のどこかでお昼。同居人と販促会議頑張ろうという話をする。いい店だったけど名前はわからなかった。人におすすめしたり検索したりするには名前が必要になるし、名前を覚えてもらうことは大事だと思う。そういう意味で、日替わりを丸二定食と名付けた丸二食堂の慧眼をたたえながらバイト。夕方、姉から連絡があり、母への説明責任を果たせ、と言われる。夜はヨーグルトと野菜ジュース。

 

 

19日

目覚めが悪い。10時過ぎに起きてすぐ成績の確認。なぜかパソコンが固まる。私も固まる。思ったより単位がとれていない。午前中に友人宅に行くはずが着いたのは15時くらいかな。21時頃までphpを書く。エディタの機能にお世話になる。

それからラーメン食べてバイトへ。時間の感覚がおかしい。来るや来ないでご心配をおかけしたくないので、お休みする日はきちんと断ってお休みしなければならないな。

2時頃に帰宅。修士論文から開放された同居人が本を一心不乱に読んでいる。私も読みたくなったが、読める本が全然無い。何も頭に入ってこない。手にとったのは立川談志「談志楽屋噺」。落語家、すごい自殺してる。洒落になんねえ。

 

20日

夜の寝付きが悪かったのと、朝起きて頭が痛かったので昼まで眠る。最近体調のすぐれない日が多い。前日に酒を飲んでいないのにもかかわらず、二日酔いのような症状。ストレスは無いつもりなんだけれど。もう少し運動をしようか。寝ている間に京都をしばらく離れるという知り合いから着信があったが、なぜかかけ直さなかった。

夢を二本立てで見る。覚えているのは、誰かの役をほんこんがやっているというもの。どんな役を演じているのかも忘れた。風呂に入ってバイト。ミーティング。その後、先週多大な時間を使っていろいろと試行錯誤した箇所が、バグだったと聞かされて少し落ち込む。旅行中で来ていない同僚が他の同僚にカニの写真を送っていて、あ、こいつこういうコミュニケーションするんだ、ふふ、と思う。

夕食、自転車で丸二へ。ペダルを漕ぎながら、最近頭を使っていないなあとしみじみする。頭も口も使っていない。手は使っているか。頭をつかうというのは何かを練り上げること、口をつかうというのは何かを思考し記述すること、耳を使うというのは何かを知り満たすこと、目を使うというのは何かを浮かび上がらせるということ、手を使うというのは形のあるものを作るということ、足を使うというのは生きること。

食事中、昨日読んだ本の章題を思い出せずにもどかしくなる。書名+「章」などで検索してみたが、わからない。気が利いていないなと思う。バイトを夜中までして帰宅。ひょんなことから今までに大学で見た、悪い意味でぶっ飛んでる人の話を同居人とする。いろいろな人がいるなあ。どうしてこんなに面白いんだろう。

 

21日

夜中、プルーストを読む。入れ子になった比喩が、蜃気楼のようであった。ここに在るはずがない、やさしく歪んだ七色の情景に包まれる。愛しい人と寄り添い眠るかのように日の出を迎えてしまう。日の出と共に、ちょっと気取った服を着てめったに行かない良いレストランに女性と行きたくなった。シェフに奥さんあるいは彼女さんと呼ばれてくすぐったそうにしているのを見て共犯者のように笑い、見つめ合う。したたかに酔いタクシーで帰宅して、着慣れないとしんどいという話をしながら服を脱ぎ捨て、そのまま閨房を共にしたくなる。こういうときに頭を占める女性がいれば良いなと心から思う。

うとうとしていると友人から電話。くだらない話を散々する。精神的に不安定らしく、いろいろと話を聞くが、私がかつて心の風邪を引いていたことはなぜか言い出せずにいる。どうしてだろう。占い師、やっぱり儲かりそうだしやってみましょう、などと話す。

少し眠り夕方からバイト。来年度の人員についてどうしようか話す。アルバイトながら、入社当時はとにかく効率を上げて、質も向上させることに心血を注いでいたと言える。したがって自分にも同僚にも120%の働きを求めていたのだが、ある時から120%を求めなくなったように思う。これは決して挫折したわけではなくて、おそらく120%を求めても80%を求めても全体の出来に大差がないという境地に達したせいだ。これを諦めと呼ぶのはちがうんだよなあ。

夕食は新たなシェアハウスのメンバーと。うまく話せない。深夜までrailsを触って、少し理解が深まって、退勤して会社でphpを。コトリンゴのCDをまとめて聴きながら。心がうきうきする。

 

22日

同居人とまじめな話をする。

ここまで自分の内部に入って言葉を持ち帰れるってどれだけすごい肺活量なんだろうか。

知性における肺活量のイメージは私の中で大部分をしめています。いつかしたためたい。

 

 

23-28日

haikudosuというアプリ制作の追い込み。というよりこれ以前にはほとんどできていなかった。

まゆまろ杯というコンテストに応募する。その締め切りが2月末日だった。次期同居人となる奴の家に泊まり込んで、ほとんど寝ずに不慣れなphpを書く。私が寝すぎるのを防ぐために、チームメイトが部屋や携帯の時計を2時間早送りするという末期的な状況だったが、なんとか達成。家が哲学の道のそばにあったので、行き詰まった時や眠くなったときには散歩していた。日中は観光客が多いし、商売っ気のある店が散見されて興が削がれたが、自然の中で、早朝や夜中に星を見ながら歩くのは気持ちよかった。うまくリフレッシュされたように思う。

ある朝、仮眠しかとっておらず眠くなったため、どこかでコーヒーを飲むべく散策したことがあった。哲学の道の一本西の通りを歩いていると5,6軒が林立している。どこに入ろうか悩んだあげく、狭すぎる店や、変わった名前の店、おっさんの多すぎる店(これはある意味期待できるのだが)などを半ば無意識に避けて、おばさんがひっそりとやっている店にたどり着いた。店内には私たちの他に常連らしいおばあさんが一人。ホットコーヒーを注文し、一息つく。サイフォンの音が心地よい。友人とはくだらない話をしつつも、おばあさんと店主の話が聞こえてくる。長い波長だなあと思いつつ話をつづけていると、おばあさんが帰る。ふいに店主がサービスで淹れたて熱々のコーヒーをくださる。常連以外の客が珍しいとのこと。数ある店の中で、ここを選んで来てよかったなどと話す。

アプリ制作ではどういうことをやっていたかというと、主にDB周りの実装を担当した。modelとcontrollerにあたる部分を書いた。railsならこの辺は自動的にやってくれるのになあと思いながら手と頭を動かしていると、railsのありがたみや奴さんがやっていることがわかってきた。phpでもフレームワークはあるだろうし、もっと高速化する術もあったとは思うが、とりあえず動くことを目指して愚直に書いた。私の腕がなかったせいもあるけれど、データを出したり入れたりするのにこんなに時間をかけなければいけないのはおかしい、もっと簡単になってしかるべきだと考えだして途中でむなしくなった。とか言いつつ、締め切り直前に完成した時はしっかり脳汁が出たけど。

また、チームでの開発なのでコードを書く以外の部分で疲れた。あいつが来ないだとかこいつが来ないだとか(私も十時間くらい寝てたりした)、取ってもいない賞金の分配で議論したりだとか。いい息抜きになったかもしれないけれど。四人チームだったけど、結局は二人でほとんど書いた。私は30パーセントくらいかな。あと息抜きといえば、ハンター×ハンターのOVAの音声が一番よかった気がする。いいハンターは動物に好かれるからなあとか言ってゲラゲラ笑いながらコードを書いていた。

生活は、北白川近辺のラーメンなどを食べながら行われていました。