4月

1日

バイト

 

2日

バイト

 

3日

ガイダンスに出る。いや出てないかもしれない。

前の彼女と電話。近いうちに会うことになった。

電話しながら作っていて、途中で完成していた焼きそばを食べる。やや冷えてたよ。

バイトに行き、退社する同僚のプレ送別会で焼き肉へ。よく食べた。

 

4日

バイトへ。

パソコンの調子が悪い。バグが直せない。

 

5日

同僚の送別会。送別関係なく下ネタで笑う。そのあとカラオケへ。朝まで。

はじめて出社してきたときはあまり仕事ができなかった。それも不慣れや知識不足によるものではなくて、思考への没頭が薄いみたいなところに起因するもので、大丈夫かなと思っていた。今思えばそれは入りたてで平常心ではなかったのだろうし、私のフォローも足りなかったのだと思う。入社二日目にしてハメを外してみんなの顰蹙をかった彼女だけれど、恐るべき手練手管でみんなの心を溶かしていった。その浸食の早さにびっくりした。陥落とはこのことかとも思った。もちろん仕事もしっかりやっていて、飛び飛びのシフトである私のほうがおたずねすることも少なくなかった。社会人にはいろいろな人がいて楽しい。どんな人もある程度エンジンをまわしている気がする。みんな思い思いの音をさせて。もうあの音を聞けないかと思うと少しさみしい。

 

6日

朝までやんやして、霧雨の中お花見へ。円山公園まで歩く。カラスと死体みたいな泥酔者をアクセントに、散りかけの桜を楽しむ。

帰って眠り、起きると社会人の方から飲み会のお誘いが。雨だし本でも読んでおくつもりだったけれど、すぐに街に出る。相手は20歳。盛り上がるも一次会でさくっと解散。男性陣が面白かったのでそれでよし。道端で声かけるやつを少しやり、ギャルと2対2で飲んだ。かなり程度の低い人だったので震えながら解散。

 

7日

シェアハウスに来客、ベルギーの人。妖精かと思った。

ちょうど、今日は月に一度の料理会だったので旧友と天ぷらを作ってやる。ジェダイの天ぷらマスター言うてみたり、八宝菜作りながら大学で中華料理専攻してるからめちゃめちゃうまいやろ、言うてみたり。そんなふわふわのコミュニケーションだったけど結構仲良くなれた気がする。

英語で面白いことを言おうとすると、イリュージョンのように面白い単語に頼ることもできないし、何か共通の文脈を用いることもできない。そこで基本の基本に立ち返ることになる。定期的にやりたいな、こういうの。

 

8日

久しぶりの大学。

人の多さに震える。日能研かよと思うが、行ったことなかった。

 

 9日

授業。

帰って、妖精にお料理を作っていただく、トマトのパスタ。

 

 

10日

友人の留学生が外国から帰ってくる、お土産のチーズがおいしい。日本はチーズ後進国である。

読書会0回目。ギリシアに心が運ばれました。生物系とか医学系が倫理に近いって話、当たり前だけどいままで思ったこともなかった。あとキリスト教以前についても考えたことなかった。世界史やればよかったなと普通のことを考える。

 

 

11日

4回生配当の実践的な授業はやはり面白い。教授は教授である前に人間でした。

 

 

12日

三回目の実習、ムショ帰りの感覚を味わっている。班員とお弁当を食べながらそう感じる。

バイト。見学の友人を連れて行ったはいいものの特に何を見せればよいのかもわからずあたふた。社長と上長がいたので急遽面接していただいた。恐縮でした。それと門限破りました。

 

 

13日

朝、地震で震える。大阪城公園まで行って、社会人様とのお花見だけど震える。全然うまく話せない。23歳学生への食いつきの無さといったら。恥じ入るわ。

大阪でアポイントメント、京都に戻るつもりが結局泊まりに。ねんごろに。

 

 

14日

大阪からの帰りにデルタに寄る。陰々滅々とした同級生達に会う。家に連れ帰り、少しだけお茶。

先日の飲み会の20歳とデート。散々大人っぽくふるまい、若いうちは遊んだほうがいいよというような話をして手は出さないという大人みたいなことをして解散。恋人から連絡来たけどうーん。嬉しいとかって言うよりはめんどくささの方が勝っている。特に理由もなく、ずいぶんと会ってないというのはしんどい。

 

 

15日

朝から健康診断に並ぶ。スー・チーさんの講演があるとかで、時計台周りの人はみな浮き足立っていた。私も検尿しながらすこし浮き足立った気がする。身長は特に変わらず、視力も落ちたかなと思っていたけれど1.2と1.5だった。昼食は丸二。同居人とオイディプス王の話をしながら。

授業終わって帰る。出来合いのミートソースに炒めたひき肉をぶち込んで、パスタを食べる。レンジでパスタが茹でられるやつ、本当に便利。

 

読書会。オイディプス王について。

アポロンがどういう神様か。盲目であるとはどういうことか。理性の遠心力。理性を一度回し出すとその推進力はどこまでも強いって話。何事もやり過ぎはよくない。

次はプラトン「響宴」

 

 16日

当然のように丸二。

アドバイザーの先生とのお話。卑屈になりすぎていたように思う。私がどんな成績でも、どんな生活を送っていても、先生はそれを改善するための話しかしない。たとえ会話の中に現在の私へのダメ出しが含まれていたとしても、あくまでそれは改善のための手段なのだ。そういう意味では味方以外になりようがない。ということに今の今まで気が付かなった、面談の前は胃が痛かったが、今後はそのようなことはないだろう。

残りのソースでパスタ。就寝。

 

17日

頭痛で昼まで家に。

授業のあと、古本屋でソクラテスの弁明と岩波新書プラトンを買う、店員さんが美人でどきっとする。マリベルホットチョコレート買う、博多へのおみやげ。店員さんが親切で、いろんな種類のチョコレートを引っ張り出してきてコーディネートしてくれた。彼女へのプレゼントですか?とか聞かれて口ごもる私。

高校の友人と、美味いもの会vol.4。ventoでパスタ死ぬほど食べる、やはり美味しい。ぼちぼち顔を覚えていただいているよう。福岡の話とか販促会議の話とか。昨年辛酸を嘗めているので、今年こそは良い物を作りたい。

 

18日

寝坊。

授業前にゲームを作る作らないという話をしているプログラマがいたので声をかけてみる。何か作れればよいですねとか話しながら名刺を交換する。まゆまろ杯の時作っておいてよかった。

センボンカレーを食べて同志社で読書会に。弁証法がようやくわかってきているが、やっぱりヘーゲル熱い男やで以上のことが言えない。これは致命的でさえある。

 

19日

実習。終わって、ヒョウ柄娘とお茶。かわいい。友人とラーメン屋で一杯飲む。教授がいて驚いた。急いで博多行きの夜行バスに飛びのりました。世界が広くなったからスポットライトあたる人が減りましたという話を頭の中でこねくりまわす。

 

20日

カフェで朝から通信のレポートやる、ほとんど終わる。

おねえさんとお茶、お茶、寿司。友人の父が人生で一番だったと豪語した、回らない寿司屋へ。私が若いからなのか、一見さんだからか、仲居さんの接客が最低だった。二人してトホホ…となりつつもお寿司は美味しかった。きのこヘアの仲居さんだけ愛想がよかったため、その方を狙って注文する必要があるなど、ゲーム性に富む店だった。大学院生ではなくて留年まっしぐらですという話を汗かきながらする。

小雨の降る中、解散するには早いねということでまたお茶に。距離を縮めようと、何歩か踏み込んで話をしたところ、どえらい過去を背負ってる雰囲気を出されて腰抜けかけた。一旦は諦めたけれど、なんとか食らいついて徐々に話を聞く。化石掘りのように、周りからカリカリと削っていく。結果としてはよかった、むしろ前に進めた気さえした。

その後は福岡に住む高校の友達の家に泊めてもらう。いろいろな話をして、ほどほどに引かれる。将来の話とかもする。生きづらさに対する考え方が似ていてすごく共感する。遅くまで話して就寝。今度はおみやげを持って行かないと。

 

 

21日

高校の友人と共に駅まで向かう途中、植物園があり足を止める。牡丹・芍薬の季節のよう。受付の方に「見ものですか?」と尋ねたら「見頃ですか?」に聞こえたようでちょっと前まで満開でしたがまだ咲いてます、などと返してきたので、「そうなんですか、で、見ものなんですか?」と再度尋ねたら怪訝な顔をされる。広さとか本数が聞きたかったし、別に「もちろん見ものです!」と返していただければそれでよかったのだけれど。苦笑いしながら入場料を払い、入ったら、完全に見ものだった。青空の下でのお茶会なんかもやっていて、ホルモン焼きのような花を見ながらお茶をいただく。なお、受付の人は園長だったようです。

友人と別れ、福岡に進学したRuby合宿の戦友に会い、昼食を食べる。非常に意識が高まる。からふね屋のアプリ作らなきゃな、と思いながら別れてまったりする。

夕方からはデートへ。短時間ですごく仲良くなるが、特にねんごろになることはなく、解散。その後、お仕事で来ていた知り合いに会うも、あまり話せず。ネットの闇を嘆いていらっしゃる。その方と飲みにいく予定をしていたのだが、気持ちがすぐれないようなので、一人で飲んでおいで、とお小遣いをいただく。

昨日のおねえさんにメールをいただいて、それが文脈を大事にする人ということが伺えるもので、さっくり恋に落ちる。家に上がり込んでまったりするも手は出せず、なんかそういうのじゃないんだよな、とか考える。帰り道に落ち込んだりする。なんだろうか。最適解ってなんぞやみたいなところと素直でいたいみたいなのとを行ったり来たりする。よく歩いたのでホテルでぐっすり眠る。

 

 

22日

起きてレポートをやる、直前にOSを再インストールしていたため、Rubyを触ろうと思うとhomebrewやらrbenvから再構築しなければならずしんどい。雨の中うろうろして、昼食のラーメンを挟んで、プラトンについての本を読む。そのはずが、ずっとアポロンの話が繰り広げられる。何の神であったのか。「汝が何であるかを知れ」と「度をすごすなかれ」こそがアポロンの象徴することであり、これはオイディプス王で扱われていることに他ならない。

夜にはまたまたおねえさんと会う。お見送りしていただいて、抱きしめることもできなくて。乙女みたいになってるぞ俺。大丈夫か。そんな感じでバスに乗りました。

 チャンバラやってたら突然真剣もって来るようなやつ、困るなと思う。野暮ってやつですね。困るけど、真剣持ってくるなと直接言ってしまうと、これも野暮なんだと思う。難しい。紅潮した顔でマシンガン持ってくる奴は好きですね。

 

 23日

夜行バスあけで、一限から授業。心臓だか肺だかの動きをモデリングするという課題が出る。数学にひーひー言って、同居人と丸二で定食。博多の話をする。バイト。こちらも環境構築をがんばる。晩ご飯は食べない。帰って、寝室で博多の話をする。博多の話は私にとって大事で大事でしょうがないから、誰にも言わないで心のなかに留めておこうと思っていたのにね。1時ごろ就寝。

 

24日

朝起きるがなんだかんだで昼過ぎに家を出る。丸二で高校の同級生とご飯。からあげ。博多の話をする。なんやかんやあって宗教法人を作りたいなという話に。ひと夏の思い出。偶然にも、他の高校の同級生に会って三人で立ち話。雨の中30分ほど話し込む。

プログラミングの授業のあと、TAをやっている友達と学食でご飯。.vimrcの改良の話など。その後別の友人とその研究室の同期を見つけて談笑。学内に友達けっこういるんじゃないかと錯覚してしまう一日。

 

25日

授業。回路の設計とかやる。1回目の授業で終わる予定だったらしい内容を3回目の今日でさえ終わっていなくてらしくて、嘘やろと思った。

鍋の用意をして、家族会議。同居人会議なんやけど。7人全員が顔を合わせたのが初めてだったので、それだけでもよかった。部屋割りとかルールとかの話をする。これから会話の呼吸がだんだん合っていくといいな。

 

 

26日 

好きな人に会ったら前より好きではなくなっていた。こんなものか。恋に落ちるとはうまくいったもので、一度会って話した段階でお互いが気に入れば、関係性を深めるのはたやすい。好きなので、好きだからこそインスタントに距離を近づけるのはやめにしようと思っていた。それが裏目に出たのかもしれない。既存の関係性によって規定されることのナンセンスを嘆き、それを避けたにもかかわらず、うまくいかなかった。関係性の力を借りずには乗り越えられなかった。

 その後、博多でのことや今日のことを友人に相談する。とりあえずやってみることの重要性を説かれて、もっともだと思うと同時に素人のマッサージを受けているときの歯がゆさを感じるが言語化できない。いろいろ話せたことで楽にはなった。道端で声をかけているなんて話をちゃんとできる女性はこの人だけだ。

 小雨が降る中、別の友人が東京から遊びに来ているとのことで繁華街に出る。途中で知り合いがいたのでお誘いして、4人で飲む。海外でも恋をしてしまうみたいな話をする。その後3人でアメリカからの留学生3人組に声をかけ、コークを飲みに行く。主役たる、東京から来た彼はポーランド系の美人と共に帰るが、家には上げてくれなかったようで泣きながら帰ってくる。私は黒人とさんざん遊んで就寝。

 

 

27日 

大人のお姉さんと飲みに行く。最近年上の女性に惹かれている。何を考えているかが透けて見えないところがよい。寂しそうな顔が愛おしかったので、散歩して、家で飲み直して閨房を共にする。

 

 

28日 

みたらしだんごを鴨川で食べて、彼女を見送る。母が近くに来るとのことだったが、予定があり会えない。

予定とは奈良への小旅行である。前の彼女と話でもしようかということになったのだ。彼女の運転で神社に行き、もんじゃの名店でおはなし。付き合っている間は言えなかったこと。言えなかったというのは、気兼ねしていたわけでも隠していたわけでもなく、ただ言葉にできなかったから。去年に別れてからいろんなことをした。そのおかげで頭のなかがまとまってきて、少しずつ言葉に落とし込めるようになってきている。人と人との関係性についても少しはわかってきた。道端で人に声かけるやつ、まだくるぶしまでしか浸かっていないけれど、どんどん深いところを目指して歩いている。何度も足を取られるし、服が濡れてしまうこともある。貝なんかを踏み抜いて怪我をすることもあるけれど、そんなこと厭わない。

彼女は以前より小さく見えたと同時に、大きくも見えた。当時の私には咀嚼する力も想像力も足りなかったのだろう、以前にも増して本当に素敵な人だ。当然のことではあるが。かつては私より私のことを知っていたのだから。伊達や酔狂でそんなことを思えるはずがないし、そんな関係を受け入れられるはずがない。この人と二度と会わないのはもったいない。帰るつもりでお互いアルコールは飲んでいなかったのだけれど、まだまだ話したいし、離したくなかったので家で飲むことにする。夜中まで話をして、露天商のようにお互いの変わってないところと変わったところを見せつけあう。一緒に寝た。

 

29日

朝起きてご飯を食べる。電子レンジをうまく使っていて、真似しようと思う。駅まで送ってもらったが、車を降りる際に「会うのはこれで最後かもね」と言われる。肉親はみな健在ではあるとはいえ様々な別れを経験したが、これほどまでに静謐で遠大なものは初めてだった。ぼんやり、うとうとしながら電車に揺られる。喉につっかかりつづける。言語化できる理由らしい理由なんてなくて、ただ直感のままに別れを告げたのだけれど、ある意味では最適なタイミングだったのかもしれない。躑躅を思い出しながら眠る。

京都に着いて、人生3回目のサブウェイに。強い風の中歩いて帰って家で食べる。

ぼつぼつ人が来て、饗宴の読書会。道を教える、影響を与えるという喜びが描かれていて、それは本筋ではないのだけれど私は気になってしょうがなかった。読み終えると同時に我に帰ったような気持ちだった。

みんなで焼き鳥を食べに行く。いい話をした気がする。饗宴を読んだあとなので、愛について語った。愛知県についても少し話した気がする。夜道を歩きながら、博多のお姉さんと電話。レポートを書き上げて就寝。

 

 

30日

バイトへ。留学で日本に来ていた友人の送別祝いで食事会に。焼肉。食べ過ぎる。初めてお会いする人が二人。件の友人だけれど、留学してるのに浮かれない、あるいは浮かれているのに浮かれている素振りをみせない。「考えていることが透けて見えない」これは年上のおねえさんを好きな理由だが、どこかしら似ている。もっとふさわしい言葉があるかもしれない。食事の後はバイトに帰るつもりをしていて、その旨を上長に伝えていたのにもかかわらず忘れて帰ってしまい、心配をかけてしまう。食べ過ぎのまま就寝。